
金曜の青山セミナーに行く前に、帝国ホテルの金ちゃんの処に寄りました。
金ちゃんというのは、帝国ホテルの名物シューシャインで、
僕は週に1度は彼の処で、靴の摺り込みをして貰います。
彼の「摺り込み」の技術は日本一で、
40年前、帝国ホテルの犬丸一郎社長に見込まれてB1の一等地を提供され、
以来、政財界のお洒落族がひんぱんに現れ、
ちょっとした社交場になっています。
腕前もさることながら軽妙な話術も人気で、
それもお客を惹きつけているのでしょう。
いつも笑いが絶えず、ここでは皆、素の顔になってしまうようです。
僕も万平ホテルの会長や、羊羹の虎屋の黒川社長と軽口を交わし、
田中康夫参議院議員と名刺交換した事もあります。
そんな彼は、影の実力者でもあります。
昨年の暮れ、僕の出版パーティに100人のゲストをお呼びする際、
「なだ万」の金子常務に話を付けてくれたのも金ちゃんで、
お陰様で帝国ホテルの「讃アプローズ」でのパーティでは
大変サービスをして頂きました。
当日は、金ちゃんもバリッとしたスーツ姿で現れ、
料理等、万事遺漏がないかチェックして、実力者振りを発揮していました。^^
よくサービス業で、「お客の足許を見る」と云うのは、
「弱みにつけ込む」の意ではなく、靴で人物を判断することです。
バーテンダーはカウンターを拭く振りをしながら靴をチェックし、
ホステスさんもホテルマンもそしてデパートでも、
靴で上客かどうか見当を付けます。
どんなにお洒落をしていても、靴が貧相だったり汚れていると、
それこそ馬脚をあらわす事になるのです。
だから僕等の年代は「げそ命」といって、靴を大事にします。
(因みに「げそ」とは下足の意味で、イカの足ではありません!)
営業で走り回っていた若い頃は、ゴム底の靴に甘んじていた僕ですが、
今はマストロヤンニご愛用のイタリアのストール・マンテラッシ、
それからイギリスのジョンロブにクロケット&ジョーンズを、
頭と同じくらいピカピカに光らせて悦に入っています。
只、「鉄平さんは靴の履き方が乱暴だ!」と金ちゃんによく怒られます。
どうも柔道の摺り足や足払いの癖が抜けず、
あちこちにぶつけて歩いているようなのです。
家人曰く、「靴は紳士でも、足捌きは与太モンってことね」
...悔しいけど、家人に一本!!
