
今日は土用の丑の日で、世間では目の色を変えてうなぎを食べる日でもあります。
うな丼やうな重もいいですが、酒の肴としても旨い。
ふっくらと柔らかなうなぎで一杯やるのが僕は好きで、
ほろ苦い肝焼きも一緒だと尚良いです。
家人は白焼きにワサビの方が、お酒に合うと言いますが。
西の名古屋、大阪方面に行くと、蒸さずに焼くのが主流です。
最初食べた時、硬くて驚きましたが、関西の人はこれが良いと言うのですから、
食の好みは地域によって違うものです。
ところで、今夜はうなぎでなく、同じくらい精が付くというドジョウです。
3-4ヶ月に一度は顔を出す、深川高橋の老舗のどぜう「伊せ喜」に
家人と訪れました。
このあたりは深川江戸資料館もあり、江戸の風情を感じる界隈で、
夕間暮れ、柳の下の女性が、何故か夜鷹か幽霊に見えてくるような...
ドジョウというと「駒方どじょう」が有名ですが、
味も店の佇まいも、僕のお気に入りはこちらです。
どじょうは昔から目に良いと言われ、昼はタクシーの運転手さん等が
どぜう汁(500円)とご飯にお新香目がけてやって来ます。
奥は座敷ですが畳が苦手なので、玄関のたたきのテーブル席にしますが、
後から後から奥に客が吸い込まれて行き、訊けば100名くらい入れるそうです。
どじょうは先ず「丸鍋」、次に「抜き」を夫々2人前ずつ、コンロに掛け、
長葱をこれでもかと言うくらい、たっぷり入れて煮込みます。(鍋1人前2300円)
そうそう、鯉の洗いも忘れてはいけません。
これで一杯やっていると気分はいつしか鬼平犯科帳。
「ふふふ、おぬしも悪(わる)よのう、越後屋」、「何をおっしゃいます、お代官様ほどでは...」
と妄想の世界へ。
「それ、鬼平犯科帳じゃないでしょ!!」と、家人の声に我に返ります。
こんな乙な雰囲気を若い人にも知って欲しいものですが、
家人のふたりの姪(院生と高校生)を誘っても、「エー!どじょうなんて・・・」と
拒絶されてしまうのです。涙

